「聴くときの心構え 7つのポイント」(前編)
今日は、ちゃんと聴くために必要な、7つのポイントをお伝えします。
1. 相手が言おうとしていることの「意味」を聴きとり、その気持ちにこたえる(目の前の言葉にとらわれない)
話し手が本当に伝えたいことは、「今話していること」では無い場合が往々にしてあります。カウンセリングなどの場面でも多いと思いますが、日常生活にも意外とよくあるのではないでしょうか?
まずは違う話題から始めて、そうっと本題に入って行く…ような。この時「その話し」が「重要ではない」と、聴き手が勝手に判断してしまったらどうなるでしょう?
話し手の「話したい」という、「その気持ち」にまずは応えることが大切です。
2. 思い込みで聴かない(自分の価値観を脇におく)
人は誰でも自分自身の価値基準で判断しています。それは当然のコトですが、話を「ちゃんと」聴くときには、自分自身の価値観は「脇に置」いてみましょう。
「それは大変だね」「ツラいね」と、“ねぎらうつもり”でかけた言葉が、実は的外れだったりすることもあります。個人の価値観は脇に置き、まずは聴かせていただくことに専念しましょう。
3. 結論をいそがない(アドバイスしない)
話し手から「相談を受けた」時。なんとか早く解決してあげたい、と思い、目の前の問題点(と思われること)に着目し、「こうしたらいいんじゃないの?」と言ってあげたくなってしまいます。
これから信頼関係を構築して行こう、としている相手には、自分の考えを押し付けたり、指導しようとするのではなく、相手の「気持ちを最後まで聴く」ことが大切です。
「ちゃんと聴いてくれた」という話し手の思いが深い信頼につながります。
4. 無知の姿勢で聴く
自分にもそんな経験がある、という時。ついつい、その「経験値」で判断してしまいがちです。
その出来事によって受ける「痛み」は人それぞれです。自分にとっては「大したことない」出来事だったとしても、話し手には天地を覆すほどの出来事だと感じているかもしれません。
まずは、「無知」の姿勢で、「聴かせていただく」という態度で接することで、相手の心に寄り添う姿勢が伝わります。
明日は、5.~7.までをお伝えします。(T)