【コミュニケーション豆知識】9 <より…

【コミュニケーション豆知識】9 <よりよい人間関係は“聴く”ことから(2) >

「ちゃんと聴く」ために必要なのは「技術」と「マインド」

たまたま聞こえて来た、TVのCM。

「事故を起こしたとき、○○(保険会社)の担当の方が話をちゃんと聴いてくれて安心しました」

担当者が迅速かつ的確な処理をするとともに、「担当者が話をちゃんと聴いてくれた」というセリフで、顧客の「安心感」を強調しています。

「信頼できる保険会社ですよ」というアピールです。

言い換えれば、「話をちゃんと聴いてくれる人」=「信頼できる人」というイメージがあるということ。

ところで、よくありがちな家庭内での一場面。

ご主人が、TVで大好きな野球中継を見ています。応援するチームのピッチャーが2ストライクという場面。

片や奥さんは、今日あったこと、ちょっと悲しかったことや、嫌だなと思ったことを話しています。

「ねぇ、ねぇ、話し聴いてる?」 という奥さんの問いに「聴いてるよ~」と上の空で返事。

ちょうどその時、ピッチャーが最後のストライクをとってアウト! というとき小さな声で「よしっ」とつぶやきました。

それを聞いた奥さんは、「やっぱり聴いてないじゃないのよ~!」と烈火のごとく怒り出す。ご主人はご主人で、「疲れて帰って来てるんだから、野球ぐらい見たっていいだろう!」と怒り出し、夫婦喧嘩勃発!

なんていうシーン(←ちなみに、我が家のコトではありませんww)

奥さんは「ちゃんと話を聴いて欲しい」、という欲求が満たされていない、と感じています。

実は、「ちゃんと聴く」ためには、「技術」と「マインド」が必要なのです。双方が満たされて初めて話しては「ちゃんと聴いてもらっている」と受け取る

ことができます。

技術に偏りすぎると、「傾聴の型どおりに聴いてるフリをしている」と受け取られてしまうかもしれず、逆に話し手に居心地の悪い思いをさせてしまいかねません。

また、マインドに偏りすぎても、「聴く気満々なのはわかるけど、逆に話しづらい」なんてことも起こりうる。

話をちゃんと「聴く」って、意外とできていないし、難しいのです。

ところで、仕事で疲れて帰って来てるのに、くだらない話を「ちゃんと聴く」必要があるのか??? なんていう世の男性の声も聞こえてきそうです。

奥様にお伝えしたいのは、きちんと聴いてもらいたいような大切な話しや重要な話しをするときには、「相手の都合を確認する」という選択肢もある、ということです。

自分の話しと、ご主人の野球と、どっちが重要かを比較するのではなく、どうしても「今」話すことが必要なのかどうか、を話し合った上で、ご主人に「いつなら話を聴く時間を取ることができる」とおっしゃっていただくこともできますよね。

お子さんの話を聴く時にも同じことが言えます。

お互いに尊重し合う、ということがコミュニケーションではとても大切なコトです。(T)

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