これまでPREP法を使って、自己紹介やショートスピーチを構成することをお伝えしてきました。…が、実際のところ「いまいちよくわからないなぁ」と感じている方も多いのではないでしょうか?
実は私も、3級講座を受講したとき「PREP法」での自己紹介やプレゼンが完全にはできていませんでした。特に「R」(理由)と「E」(事例・裏付け)がごちゃごちゃになって、うまく使いこなすことができなかったのです。そこで、なんとかもう少し理解を深めたいと、参考になる本を探して出会ったのが今日ご紹介する本です。
この本では、「P」・「R」・「E」・「P」それぞれの項目に詳細な説明と実例が示されており、理解するのに役立ちました。コラムも豊富で参考になることも多かったです。
その中で「ほぉ~」っと思ったのが、タイトルにした「PREP法を“聞き上手”に応用する」というコラム。自分の話の展開でPREP法を用いるだけでなく、会話の中で相手の話を聴きだすときにも、PREP法が使える、というもの。
「今日はどんなお話しですか?」、「それ、どうしてですか?」、「例えば、どんなことですか?」、「結局、どうなったんですか?」などの言葉を使い、PREP法の各部分を尋ねながら、相手の話を促し引き出してあげると、自分ではなかなかまとまった話ができないという人でも質問に導かれて、筋道の立った話ができる、のです。
自分が聴き手に回ったときにもPREP法を意識して、話を引き出してあげることができると良いですね。「あの人とは筋道立った話ができる」といわれるようになれば、ビジネスの場での高評価が期待できます。
もちろん、プライベートやご家庭でもうまく話を引き出し“聞き上手”になれたら、身近な人とより良い関係を築くのに大いにも役立ちますね。(T)
『すぐできる! 論理的な話し方 ~話の組み立て方が上手になるPREP法の使い方~』<大嶋友秀著 日本能率協会マネジメントセンター>