子どもの不登校をきっかけに出会ったコミュニケーション講座。魅力的な恩師と講座から得られたのは、日常で磨くことのできるコミュニケーションスキルに加え、思いがけない財産でした。中でも私の大切な宝物がこちらの３つです。

１．安心安全の場
JCOの講座では、安心安全の場を大事にしています。初めのうちはそれが何なのか分かりませんでしたが、受講を重ねるにつれて、自己開示して下さる講師に対して自分も話していこうかなという気持ちの変化がありました。
というのも、学び始めの頃は、自分が不登校の子の母親であることを声に出して言えなかったからです。隠していた、と言ってもいいと思います。それは不登校が恥ずかしいという自分自身の捉え方からでしたが、講座では当時の状況を赤裸々に話せるようになっていきました。そしてある時、講師から「（自分で学校を行かないことを選択した）息子さんの将来が楽しみ。面白そう！」という言葉をかけられ、まさに青天の霹靂。その時は面白いという意味が分からずフリーズしてしまいましたが(笑)、今振り返ってみると見方や捉え方の多様さに気づけた貴重なフィードバックでした。
また、安心安全な講座だからこそお話し出来た内容だったので、そういった「場」が約束されていることに、今も感謝しています。

２．自分が本当にやりたかったことへのチャレンジ
子どもが生まれてから自分のことは二の次で、子どもが不登校になってからはそれ以上に制限がかかり、益々自分がおろそかになる日々。そんな中で意を決して受講したコミュニケーション講座は、始めのうちは時間の確保だけで必死でした。ただ、受講するたびに感じられる安堵感が、やがて自分の可能性への気づきとつながり、未来への一歩を踏み出す原動力になっていました。
講座内容は、話す・聞く・伝える・感じるという全て日常で活かせるスキル。主婦である私にも実行できる場面は毎日のようにありました。そのスキルを丁寧に養っていくことで、自分で自分の心に寄り添うことも出来、結果として制限をかけていた自分自身に寄り添うことになりました。そしてその時に出来ることややりたいことを探していき、自己実現に繋がっていったのです。

3．心から信じあえる恩師や仲間たちとの出逢い
楽しみながら講座をステップアップし、今では上級講座をお伝えできるまでになりました。正直な話、自分が講師になることは想像していませんでしたが、相手も自分も認めることを学んだ仲間と励ましあい、勇気づけあえたことで、チャレンジ精神も復活し、今では更に多くの仲間と同じハンカチの上で過ごすことが出来ています。
相手も自分も大切にしている講師や受講生の皆さんとのお話しは、アウトプット・シェア・フィードバックの繰り返しで、一つの事柄に対する自分の見方や捉え方が変わるきっかけとなります。また、信頼できる相手との会話を通して心が軽くなり、結果的に自分の生きやすさに通じています。

以上のように、講座を通して得たかけがえのない財産は無数にあり、楽しく学びを続けながら今後も増えていくことでしょう。学ぶごとに気づきのあるコミュニケーション講座が大好きです♡