【コミュニケーション豆知識】24 <コ…

【コミュニケーション豆知識】24 <コミュニケーション力は聴くことで高められる! (3) >

「聴くときの態度(行動)」で意識する6点のポイント

1)かかわり行動
2)簡単受容
3)事柄への対応
4)感情への応答
5)質問
6)沈黙への対応

このうち、1)~3)まではすでにお伝えしました。

今回は、後半部分をお伝えします。

4)感情への応答

今、ここでの相手の気持ちをとらえて伝え返すこと。「感情の明確化」ともいいます。話し手が、伝えたくてもうまく言葉にできない感情を抱いている場合。その感情に対して応答します。このことによって話し手は、自分の考えていることを言語化することができるのです。

具体的な方法としては、主に以下の3点があげられます。

a. 相手の重要な感情表現(喜怒哀楽、快、不快、葛藤)をとらえ、その言葉を伝え返す
b. 相手の態度、表情、動作が訴えているものをつかんで、伝え返す(非言語メッセージをとらえる)
c. 相手がはっきり言葉にできない感情を汲み取って、言語化する(→話し手が新しい視点を持てる)

「感情への応答」は容易ではありませんが、とても大切なポイントです。

5)質問

<質問の種類>
a. クローズ質問:イエス、ノーで答えられる質問(話し手が口下手な時には効果的です)
b. オープン質問:自由に答えられる質問(ある程度関係ができている話し手には有効です)

聴き手が話し手に質問することで、話し手の自己理解を促進する補助ツールとなります。

質問は、あくまで本人(話し手)の自己検索を援助する、という意識で行うことが重要です。興味本位の質問や誘導尋問などは避けましょう。

6)沈黙への対応

重苦しい沈黙に聴き手は耐え切れず、つい言葉を発してしまうことがあります。

話し手にとっては「沈黙」もメッセージのひとつです。話し手の沈黙の持つ意味(ためらい、不安、迷い、安堵感、考えを整理している、聴き手への不満・不信感など)を、聴き手が十分に理解することが大切です。

また、話し手をしっかり観察することも大切な対応です。話し手が次に話すことを考えているときには、黙って待つ。話し手が明らかに聴き手の発言を待っている場合には、応答する。話し手が緊張していたり、話すかどうかを迷っている様子のときには、その気持ちを伝え返す、などの対応をします。

まずは、話し手が安心して話せるような雰囲気を作ることが、聴く上での重要なポイントとなります。

以上のような態度で話をしっかり聴くことを「傾聴」といいます。

JCO認定コミュニケーション講座では、3級・2級共に傾聴を取り上げ、受講生同士がグループで傾聴の実習を行います。この傾聴ワークが受講生と講師、受講生同士の絆をより深め、受講終了後も心を許せる仲間として信頼できる関係になって行く、大きな要因となっています。

このことからも、「傾聴」がより良い人間関係を構築する上で、いかに重要なスキルであるかをうかがい知ることができます。

JCO認定コミュニケーション講座で学び得られることは、単に話がうまくなる、プレゼン力やコミュニケーション力が向上する、ということだけではありません。

一個人としての在り方、人間関係の根本を理解し、自分を受け入れ、相手を認め、お互いに心から尊重し合える関係性の構築。それこそが、最大の特長であると自負しています。~3級コミュニケーション講座より~(T)

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