【コミュニケーション豆知識】23 <コ…

【コミュニケーション豆知識】23 <コミュニケーション力は聴くことで高められる! (2) >

今回の「聴く」シリーズでは、「聴くときの態度(行動)」(いわゆる“傾聴”の技法)に焦点をあててお伝えしていきます。

前回お伝えした「ポイント」は、次の6点でした。

1)かかわり行動
2)簡単受容
3)事柄への対応
4)感情への応答
5)質問
6)沈黙への対応

1) かかわり行動:聴き手が話し手に対して話しやすい雰囲気を作るための行動です。

話し手が安心して話せるように環境を整えたり、準備することです。例えば、余裕を持って聴くための時間をとっておく、落ち着いて話せる(ある程度静かで、人があまり密集していない)場所で聴くよう心がけます。

表情・態度・姿勢、視線、を意識し、相手を観察すること。また優しい声かけなども、かかわり行動の一つです。

2) 簡単受容:うなずきや、「はい」「えぇ」などのようなあいづち。 

相手に対して少しでも批判的な気持ちがあると、簡単受容は表面的・形式的なものとして、話し手に伝わってしまいます。根底に、相手のすべてを受け入れる気持ちを持つことが大切です。

3) 事柄への対応: 相手が話した内容(事実、出来事、状況など)の中のキーワードをとらえて伝え返すことです。 

なるべく相手の使った表現(言葉)で短く伝え返す、自分の枠組みで評価や否定をしない。機械的なオウム返しではなく、話し手が本当に言いたいことは何か、に集中して返していくことを意識します。

4)~6)は、次回お伝えします。

「聴いているつもりで、実は次に自分が言うことを考えている(・・・ので、聴いていない)」ことも多い。それが、「聴く」ことが意外に難しいといわれる所以でしょう。

普段の会話では、相手とのキャッチボールですから、そういう「聞き方」もアリです。しかしながら、そういった会話ばかりでは、うまく行かないことも多いのが実情。特にビジネスなどの場面。

「傾聴」の技法を知り、身につけることで、難しいシチュエーションでトラブルを回避したり、相手をより理解できたり。また、話を聴かない相手が、あなたの話しに耳を傾けてくれるようになったりすることも多いのです。

理解してもらうには、まず相手を理解することから。

「傾聴」の技法を身につけておくことはコミュニケーション力向上のための大きな一歩につながります。

次回は、後半部分についてお伝えします。 ~3級コミュニケーション講座より~(T)

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