【コミュニケーション豆知識】25 <感…

【コミュニケーション豆知識】25 <感情コミュニケーション (1) >

~相手に「快」の感情を起こさせる~

前回のシリーズで、「しっかりと聴く(傾聴)」態度が、相手(話し手)の心を開き、信頼関係を築く上で重要だということをお伝えしました。相手の心を動かすことは、コミュニケーションにおいてとても大切なことなのです。

JCOが考えるコミュニケーションの最終目的は、「相手の行動(感情・感覚、実際の行動など)を喚起する」こと。

人は感情によって、次に起こす行動を選択しています。

では、人は感情により、どんな行動を起こすことが考えられるのでしょうか。

コミュニケーションによって起こる感情を仮に「快・不快」で大きく分類するとします。

話を聴いてもらってよかった、この人に話してよかった…と感じたときには、「快」の感情が湧いて来ます。すると、話し手
は、聴き手に対し信頼感を増します。相手(聴き手)との関係をより深めようとする「積極行動」を起こそうとします。

逆に、話を充分に聴いてもらえなかった、自分のことをわかってもらえなかった、と感じたときには、「不快」な感情になります。

このような場合、話し手は聴き手に対して「この人に話しても仕方がない」と感情に蓋をしてしまいます。「どうせわかってもらえないだろう」と今後は話をしない(あるいは、表面的な付き合いだけにとどめる)、という「消極行動」をとることでしょう。

より良い人間関係を構築する上で重要な事は、相手に「快」の感情を起こさせることなのです。~3級コミュニケーション講座より~(T)

【コミュニケーション豆知識】24 <コ…

【コミュニケーション豆知識】24 <コミュニケーション力は聴くことで高められる! (3) >

「聴くときの態度(行動)」で意識する6点のポイント

1)かかわり行動
2)簡単受容
3)事柄への対応
4)感情への応答
5)質問
6)沈黙への対応

このうち、1)~3)まではすでにお伝えしました。

今回は、後半部分をお伝えします。

4)感情への応答

今、ここでの相手の気持ちをとらえて伝え返すこと。「感情の明確化」ともいいます。話し手が、伝えたくてもうまく言葉にできない感情を抱いている場合。その感情に対して応答します。このことによって話し手は、自分の考えていることを言語化することができるのです。

具体的な方法としては、主に以下の3点があげられます。

a. 相手の重要な感情表現(喜怒哀楽、快、不快、葛藤)をとらえ、その言葉を伝え返す
b. 相手の態度、表情、動作が訴えているものをつかんで、伝え返す(非言語メッセージをとらえる)
c. 相手がはっきり言葉にできない感情を汲み取って、言語化する(→話し手が新しい視点を持てる)

「感情への応答」は容易ではありませんが、とても大切なポイントです。

5)質問

<質問の種類>
a. クローズ質問:イエス、ノーで答えられる質問(話し手が口下手な時には効果的です)
b. オープン質問:自由に答えられる質問(ある程度関係ができている話し手には有効です)

聴き手が話し手に質問することで、話し手の自己理解を促進する補助ツールとなります。

質問は、あくまで本人(話し手)の自己検索を援助する、という意識で行うことが重要です。興味本位の質問や誘導尋問などは避けましょう。

6)沈黙への対応

重苦しい沈黙に聴き手は耐え切れず、つい言葉を発してしまうことがあります。

話し手にとっては「沈黙」もメッセージのひとつです。話し手の沈黙の持つ意味(ためらい、不安、迷い、安堵感、考えを整理している、聴き手への不満・不信感など)を、聴き手が十分に理解することが大切です。

また、話し手をしっかり観察することも大切な対応です。話し手が次に話すことを考えているときには、黙って待つ。話し手が明らかに聴き手の発言を待っている場合には、応答する。話し手が緊張していたり、話すかどうかを迷っている様子のときには、その気持ちを伝え返す、などの対応をします。

まずは、話し手が安心して話せるような雰囲気を作ることが、聴く上での重要なポイントとなります。

以上のような態度で話をしっかり聴くことを「傾聴」といいます。

JCO認定コミュニケーション講座では、3級・2級共に傾聴を取り上げ、受講生同士がグループで傾聴の実習を行います。この傾聴ワークが受講生と講師、受講生同士の絆をより深め、受講終了後も心を許せる仲間として信頼できる関係になって行く、大きな要因となっています。

このことからも、「傾聴」がより良い人間関係を構築する上で、いかに重要なスキルであるかをうかがい知ることができます。

JCO認定コミュニケーション講座で学び得られることは、単に話がうまくなる、プレゼン力やコミュニケーション力が向上する、ということだけではありません。

一個人としての在り方、人間関係の根本を理解し、自分を受け入れ、相手を認め、お互いに心から尊重し合える関係性の構築。それこそが、最大の特長であると自負しています。~3級コミュニケーション講座より~(T)

【コミュニケーション豆知識】23 <コ…

【コミュニケーション豆知識】23 <コミュニケーション力は聴くことで高められる! (2) >

今回の「聴く」シリーズでは、「聴くときの態度(行動)」(いわゆる“傾聴”の技法)に焦点をあててお伝えしていきます。

前回お伝えした「ポイント」は、次の6点でした。

1)かかわり行動
2)簡単受容
3)事柄への対応
4)感情への応答
5)質問
6)沈黙への対応

1) かかわり行動:聴き手が話し手に対して話しやすい雰囲気を作るための行動です。

話し手が安心して話せるように環境を整えたり、準備することです。例えば、余裕を持って聴くための時間をとっておく、落ち着いて話せる(ある程度静かで、人があまり密集していない)場所で聴くよう心がけます。

表情・態度・姿勢、視線、を意識し、相手を観察すること。また優しい声かけなども、かかわり行動の一つです。

2) 簡単受容:うなずきや、「はい」「えぇ」などのようなあいづち。 

相手に対して少しでも批判的な気持ちがあると、簡単受容は表面的・形式的なものとして、話し手に伝わってしまいます。根底に、相手のすべてを受け入れる気持ちを持つことが大切です。

3) 事柄への対応: 相手が話した内容(事実、出来事、状況など)の中のキーワードをとらえて伝え返すことです。 

なるべく相手の使った表現(言葉)で短く伝え返す、自分の枠組みで評価や否定をしない。機械的なオウム返しではなく、話し手が本当に言いたいことは何か、に集中して返していくことを意識します。

4)~6)は、次回お伝えします。

「聴いているつもりで、実は次に自分が言うことを考えている(・・・ので、聴いていない)」ことも多い。それが、「聴く」ことが意外に難しいといわれる所以でしょう。

普段の会話では、相手とのキャッチボールですから、そういう「聞き方」もアリです。しかしながら、そういった会話ばかりでは、うまく行かないことも多いのが実情。特にビジネスなどの場面。

「傾聴」の技法を知り、身につけることで、難しいシチュエーションでトラブルを回避したり、相手をより理解できたり。また、話を聴かない相手が、あなたの話しに耳を傾けてくれるようになったりすることも多いのです。

理解してもらうには、まず相手を理解することから。

「傾聴」の技法を身につけておくことはコミュニケーション力向上のための大きな一歩につながります。

次回は、後半部分についてお伝えします。 ~3級コミュニケーション講座より~(T)

【2014年 本年もどうぞよろしくお願い…

【2014年 本年もどうぞよろしくお願いいたします】
~コミュニケーション力向上のためのお薦め本~

こんにちは、JCOです。あなた様の毎日がより豊かに、有意義なものになるよう、今年もコミュニケーションでお手伝いをしていきます。

さて、新年の誓いは立てられましたか? 今年こそ! と誓う内容は人それぞれだと思いますが、その中に「今年こそ、もっとコミュニケーションがうまくなる」という項目を加えてみるのはいかがでしょう?

コミュニケーション力を向上するのに最速の近道があるのをご存知ですか?

それはもちろん、JCO認定コミュニケーション講座を受講すること!

実際に日程を公表していない講師も、ご相談をいただければ開講できる場合があります。受講してみたいが、日程や会場がわからない、という場合にはFacebookページにコメントやメッセージをいただくか、HPからお問い合わせいただければ、迅速に対応させていただきます。

さて、認定講座を受けていただくとともに合わせてお読みいただくと、とても参考になる本をご紹介いたします。なお今回、ご紹介させていただくのは、私(T)の個人的なお薦め本であることをご了承ください(一部過去の記事でご紹介済みの書籍もございます)。

☆ 【人生を変える話し方の授業】 (北平純子著 中経出版)

いわずと知れた、JCO代表理事で、オフィスコトノハ社長、われらがボス、北平純子の著書でございます。

「なんだ、宣伝かよ」と、思われたあなた。スルーするのは、大変もったいない。コミュニケーションのいろは、から自己紹介の仕方、発音・発声、人と人との付き合いで大切なこと、などなどが、小説形式で語られています。

実はワタシ、コミュニケーション講座を受講する前にこの本を読み、自己紹介を準備していました(これ、初告白)。もちろん当日、「うまいね~!」と言っていただきました。

ごめんなさい! この本で予習してましたm(__)m

☆ 【すぐできる! 論理的な話し方】 (大嶋友秀著 日本能率協会マネジメントセンター)

サブタイトルは、『話の組み立て方が上手になるPREP法の使い方』。

私も実は、話がちらかってしまって、収拾がつかず、「で、何がいいたいの?」、「オチは何?」と、しょっちゅういわれていました。

PREP法を意識して、結論を先に話す事によって、相手に話が伝わりやすくなります。聴く方も、聴く準備ができるので、聴きやすくなるのです。この相乗効果によって、よりお互いの理解が深まります。以前に比べて、話を聴いてもらえることが多くなったように感じています。

☆ 【パワークエスチョン 空気を一変させ、相手を動かす質問の技術】 (アンドリュー・ソーベル&ジェロルド・パナス 共著 阪急コミュニケーションズ)

相手に話を聴いてもらうためには、まず相手の話を聴くこと。それがとてもよく理解できます。 自分の事をわかってもらいたくて、こちらからアピールばかりしていると、どうなるか。 ビジネスやプライベートなどでの事例は「あぁ~、あるある」と思うことばかり。

ご紹介して、読んでくださった方は皆さん「読めば読むほど、深い本だと感じる」とおっしゃっていました。1度読まれた方も、ぜひ、2度3度繰り返して読まれることをおススメします。

☆ 【図解聞く力話す力がたちまち身につく40の技術】 (福田健 著 ダイヤモンド社)

「図解」ということで、とても可愛いイラストで解説がされています。コミュニケーションを「聞く力」と「話す力」の2つの観点で説明。まずは、「聞く」ことが大切、と説いています。40の技術を毎日1項目ずつ実践していけば、1ケ月半後には、コミュニケーションの達人になっていますよ。

☆ 【ディズニー、NTTで実践した「感動とリピート」のマーケティング】(渡邊喜一郎 著 実業之日本社)

伝説のマーケッターといわれた渡邊喜一郎氏のご著書。マーケティングについてかかれているのですが、私がこの本を読ませていただいたとき、「第一印象がいかに大切か」ということに気づかせていただいたのです。

ビジネスチャンスのつかみ方について書かれた章で、「1~2分で」(相手に商機があるかどうか)わかるとおっしゃっています。 

裏を返せば、こちらに商機があっても、それを1~2分の時間内に相手に伝えることができなければ、「見込み無し」ととられてしまうのです! 

これは大変! 

初対面の時、名刺交換をする時間は、ほんの1~2分。

短い時間で何を伝えることができるのか、相手に伝える情報を取捨選択する必要性、を考えるきっかけをいただいた本です。

以上、ご紹介させていただいたどのご本も、「眉間のしわ」は全く必要が無く、わかりやすいモノばかりです。

ピンと来るものがあったら、この週末に読んでいただけると嬉しいです。

なお、今回ご紹介したご本ですが、著者様からのバックマージンは一切いただいておりません(笑)。

また、JCOの意志を代表するものではありません。あくまで私見ですのであしからず。

本年も一般社団法人 日本コミュニケーション機構をどうぞよろしくお願いします(T)

今年も、多くの方々に「コミュニケーシ…

今年も、多くの方々に「コミュニケーションを学ぶ場」を提供していきます!